chrysalisysのリハビリミュージック

好きな音楽について語ったり弾いたりします

とりあえずやってみた

引き続きFF6/ティナのテーマを練習しています。いろいろ不十分ですが、「とりあえずやってみて、あとで整える」の精神でとりあえず全部の楽器を入れてみました。構成楽器は、パンフルートウッドベース、スネアドラム、バンジョー、ストリングス、ウッドシンフォニー(木管のアンサンブルのような音色)。

メチャクチャですが、雰囲気は原曲に近くなったと思います。あとは各パートをしっかりコピーして練習すれば結構いい感じになりそうです。

FF6/ティナのテーマ の「なんか違う…」が解消した話

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前の記事に書いたとおり、FF6の音楽で僕はティナのテーマが好きなんです。崩壊前のフィールドで流れる曲。切なくも壮大な広がりを感じさせるまさにフィールドにぴったりの曲で、数あるRPGのフィールド曲の中でも一番好きな曲かもしれません。

そんな曲なのでこれまでも弾きたいと思ったことはあったのですが、なぜかうまく弾けない。ミドルテンポで難しい曲ではないはずなのに、音を拾ってピアノで鳴らしても「なんか違う…」感が解消しないのです。

今日それが解消しました。

この曲は、ベースとスネアドラムが「ダ・ダ・ダ・ダダダダ・ダダダダ・ダ ダ」と同じリズムを刻むのですが、そのリズムが一番大事なのでした。

この拍の取り方を今まで真剣にコピーしてなかった(ダダダの部分の連打がきつくてまともに弾けなかった)ので、メロディの切ないだけのちょっと平凡な感じの曲に聞こえてしまっていた。YouTubeでもいくつか演奏動画を見たけど、このリズムを再現している動画はあまりなく、「なんか違うな…」と思っていました。この曲のテーマが使われている「目覚め」に近い感じで、「ティナのテーマ」の壮大さや希望を感じさせる力強さが出ない。

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真剣に向き合えば発見がある。そして、弾きたいと思った曲はなんだって弾ける。まだまだ左手が慣れないし、この続きの展開も練習しないといけないのですが、僕がこの曲をかっこいいなと思うツボは押さえられたような気がします。

 

FF6の好きな曲

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ファイナル・ファンタジー6の名曲ボスバトル「決戦」を弾いてみました。たくさんの名演がアップロードされているので自分で弾くのはちょっと気が引けたのですが。人間いつか死ぬので後悔のないように、弾きたい曲は弾いとこう。

 

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これもFF6で好きだった曲。崩壊後の世界で街で流れる曲です。暗い。

 

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これはちょっと逃げた感じですね。。そのうちSFCサウンドでリトライします。

 

あとは「ティナのテーマ」が好きなのでいつか弾いてみたい。

ピアノについて

僕はピアノのことを大道芸のようなものだと思っています。ピアノに限らず楽器はそういう側面があると思うのですが、特にピアノはメロディと和音とリズムを一人で鳴らすという、まあ常軌を逸した、人間業とは言い難いことをやってのけるという点でまさにチンドン屋的大道芸だな、と思います。

ピアノが他の大道芸と違うのは、多くの人がお稽古事としてピアノを習った経験があること、習っていなくても、子供の頃に鍵盤ハーモニカや教室のオルガンに触ったことがある人は多く、身近な楽器であるということだと思います。

多くの人はジャグリングや腹話術やルービックキューブで絵を作る難しさを知りません。なので僕はこれまでたまたま遭遇したストリートパフォーマンスでは、毎回必ず驚かされました。どうしてあんな動きができるんだろう?失敗しそうだったのに、間一髪成功させた!等。

でもピアノの難易度はなんとなく知っています。だから、ストリートピアノを弾く人が聴衆を驚かせるハードルは、他のパフォーマーに比べると少し高いのかもしれません。ブルグミュラーを弾けるくらいでは人は立ち止まってくれません。でもショパンの幻想即興曲やベートーベンのピアノソナタ、あるいはビッグブリッジの死闘なんかを弾けると、割と「すごいな」と思われて、立ち止まる人も出てくるんじゃないかなと思います。ほとんどの人は幻想即興曲の難易度まではわからないのです。

500円のワインと980円のワインの味の違いは分かっても、3000円のワインと10000円のワインの味の違いは分からないようなものです。980円のワインは普段使いには十分美味しく、3000円のワインは十分ハレの日に相応しい複雑な味わいを持っているのです。そして僕が10000円のワインを自分で買うことは、まあ無いでしょう。

大道芸にネタばらしは禁物です。メソッドやテクニックの優劣など、ほとんどの人にとってはその違いが分からないのであれば、「世の中には素晴らしい演奏がたくさんある」という認識でいた方が人生にとってプラスであることは間違い無いのだから。

ドラクエ5の「愛の旋律」をビル・エヴァンス "From Left To Right"風に弾いてみたい その2

前回の動画から10日くらいですがようやくコードを覚えて、左手のバッキングのつけ方もなんとなく定まってきました。終わり方が思いつかず最後に迷った挙句少し外れた感じの音で終わってしまいましたが、それ以外はほぼ完成です。あとはベースやストリングスを重ねてより "From Left To Right"風に仕上げたい。

僕は耳コピしてもコードをメモったりしないので弾きたい時期が過ぎるとすぐに弾けなくなってしまいます。昔はせっかく練習しても弾けなくなるのが虚しくてあまりいろんな曲を引こうと思えなかったんですが、今は手軽に映像に残せるから良いですね。

コードのこと

今までまともにコードの勉強をしてこなかったので、メロディに合わせて適当に和音を弾いて探していたのですが、「愛の旋律」くらいになるとさすがに探しきれなくなって少しコードのことを勉強しました。

もともと7th(セブンス)の仲間とdim(ディミニッシュ)くらいしか知らなくて、今回の練習で、sus4(サスティン4)とaug(オーギュメント)のことを知りました。これらは単発の響きはほとんどなんの感情も引き起こさないのですが、曲の進行の中で役割があるということです。

「愛の旋律」ではAメロ(1つ目の展開)の最後でsus4が出てくるんですが、先日貼り付けた練習動画ではそれがよく分かってなかったので音を探すのに苦労しています。(結局探しきれていない)

sus4(サスティン4)というのは三度の音を引っ張って4度にするという意味のようで、三度の長短を保留して決着を引き伸ばすという意味があるようです。

aug(オーギュメント)は「増やす、追加する」という意味で、m7の五度の音を半音上げた形になりますが、こちらはあまり用途を分かっていません。

コードを覚えると、耳コピの速度が上がります。というか多分好きな曲の耳コピを通してコードを覚えるのが良いのではと思います。曲の展開の中で登場するようなコードは響きとしてはあまり惹かれないので、それ単独で覚える気にもなれません。好きな曲の好きな展開に合わせてコードを覚えて、なるほど…こういう風に使うのねと思えると引出しが増えていくのではないかと思います。

僕は長らく7thだけで耳コピをしてきたので、7thを知っていればある程度コピーできてしまうというのもまあまあ事実だと思います。退屈なメジャーコード、マイナーコードに7度の音を加えるだけでどうしてこんなに魔法のような響きになるんでしょう。

 

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魔法と言えば、サニーデイ・サービス「魔法」。この曲はひたすらDm7とCM7の2コードの繰り返しで、ピアノなら黒鍵を全く使わずに弾けてしまいます。

 

ドラクエ5の「愛の旋律」をビル・エヴァンス "From Left To Right"風に弾いてみたい

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この曲はドラクエ5の結婚前夜に流れる「愛の旋律」という曲です。ビアンカとフローラのどちらを選択するかを迫られ、決めきれずに真夜中に目が覚めた主人公が街中を散歩するシーンで流れます。ビアンカが小屋にいて窓の外を眺めていて、そこに主人公が話しかけにいくのですが、当時中学生だった僕にはやたらとエロい曲に聴こえたものです。笑

 

この曲のピアノ演奏動画をいくつか見ているうちに、ふとエヴァンスの"From Left To Right"というアルバムと同じ楽器編成で演奏したら良い感じになるんじゃないかなと思いました。

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"From Left To Right"はジャケットの通り、エヴァンスがエレピ(フェンダーローズ)とピアノの2つの鍵盤を並べて演奏した異色の作品で、ストリングスなんかもがっつり入っています。この曲"What Are You Doing The Rest Of Your Life?"、「愛の旋律」に少し雰囲気が似てませんか。。

これをちょっと練習してみようと思います。

僕が使っているキーボードはスプリットという機能があって、鍵盤の任意の場所で音色を左右分けることができます。さらに、キーの設定もそれぞれ可能なので、右手側(エレピ)のキーを1オクターブ下げて、左手側(ピアノ)のキーを1オクターブ上げることで、エヴァンスのように鍵盤を2台並べなくても弾くことができてしまいます。今時なんでもできちゃうんですね。

これは練習中動画です。まだコードすらまともに拾えてないですが、 "From Left To Right"の雰囲気が出てませんか。。