chrysalisysのリハビリミュージック

好きな音楽について語ったり弾いたりします

ぼっち・ざ・ろっくの劇中歌「あのバンド」がすごい

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年末から年始にかけてほとんど鍵盤を触らず、昨年弾けるようになった曲たちもすっかり弾けなくなってしまった。

それはそうと、見るたびに目頭が熱くなる動画が僕にはいくつかあるのですが、そのリストに1つ新しく加わりました。ぼっち・ざ・ろっくの劇中歌「あのバンド」。アニメは普段全然見ないのですが、これはすごい。ギターの実力はあるはずなのに、人と一緒に演奏する経験がなかったからずっとうまく弾けなかったぼっちちゃんが、覚醒する瞬間。明らかにぼっちちゃんの様子が違うことに気がつくバンドメンバー。伝播する初期衝動。途中、ギターを弾いているぼっちちゃんの視点になるのも良い。何回も見て、バンドやりたい熱がまた上がってしまったよ。

この勢いで、数年前からずっと切れたままだったギター弦を一気に交換した。

よっしゃ。

音楽は誰かと一緒にやった方が断然楽しい

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phaさんがバンドを始めたということで注目していたエリーツがドロップした衝撃的名曲。なんだこの完成度の高さは。メンバーの皆さんが40代であり、Dragon Ashを引用しているところとか、世代すぎて突き刺さる。

僕も昔バンドを組んでいた時期があって、その頃はめちゃくちゃ楽しかった。週末にスタジオに入って練習して、その後近くのもつ鍋屋に行ってビールを流し込んだ。ライブはそんなに回数はしなかったけど、ライブハウスのステージの高揚感は何ものにも代え難いし、打ち上げで飲むビールは最高だった。

当時は若者らしく答えのない悩みを抱えながら生きていて、やり場のない衝動を音楽と酒にぶつけていたのだと思う。サラリーマンとして大半の時間を過ごしている自分は偽物で、音楽に向かっている時だけが本当の人生のように感じていた。働いている時の惨めな自分を忘れることができるくらい夢中になれるものがあったのは、幸運なことだったのだろう。バンド活動は人生の濁流の中で時折訪れる幸福な瞬間の一つだった。

今ではそんな衝動はすっかり失われてしまったのだけど、誰かと一緒に音楽をやることはずっと僕にとって特別なことであり続けている。できれば、またバンド活動をしたい。

でも、人と一緒に音楽をやることは、それなりに難しいことでもある。時間もお金も掛かるし、一緒にやるメンバー全員が楽しいと思える必要がある。ある程度の目的意識を共有した上で各メンバーが自走している状態でないと、グルーヴが生まれない。

で、楽しいと思えるかどうかはとどのつまり相性だったりするので、一度集まって合わせてみて「何か違う」となれば、もう次やろうというモチベーションが湧かないなんてことにもなる。まあ、そんな風に簡単にはいかないからこそ、楽しいと思えるメンバーと巡り会えたときは最高なのかもしれない。

そんな日がいつか訪れることを想いながら、一人でゲーム音楽を録音しては投稿している。それはそれで楽しい。

弾きたいと思った曲はだいたい何でも弾ける

コロナで在宅勤務が増えて、ちょうど子育ての一番大変な時期を超えたこともあって、ピアノを再開した。ほぼ10年ぶりくらいだと思う。最初の頃は本当に指が動かなくて絶望したけど、昔取った杵柄というのか、少し弾いているうちに感覚は戻ってきた。

といっても習うとか、バンドとかのお披露目の場があるわけでもなく、単に弾きたいと思った曲を弾くだけ。再開してわかったことは、今なら弾きたいと思った曲はだいたい何でも弾けてしまうということだった。

YouTubeがあれば、キーの変わらない低速再生で音が拾えるし、iPhoneのアプリで簡単に多重録音だってできる。
それに、弾きたいと思える曲が実はそんなになかった(悲しいことに)。ラ・カンパネラを弾きたいとは思わないし、なんなら12ページもあるようなベートーベンのピアノソナタを弾きたいとも思わない。そんな情熱は消えてしまった。

うまく弾きたいという気持ちはもちろんあるけど、上手になりたいという気持ちからは解放されて(若い頃は結構それに悩まされて、上手くなれないならやっている意味がないと思って結局練習を続けられないでいたりした)、何となく、等身大でピアノを楽しめるようになった気がする。

YouTubeであまり誰も弾いていない曲を弾くのが好きだ。以下は「女神転生外伝 ラストバイブル2」という、子供の頃にプレイした(少しマイナーな)ゲームの曲だけど、今のところ他に弾いている人見たことがない。でも覚えている人はちらほらいるようで、たまに「いいね」を貰えたりする。演奏に対するというより、「それいい曲だよね」という同意としての「いいね」のようで、嬉しかったりする。

youtu.beそんなわけで、演奏を投稿すると、不思議と文章も書きたいという気持ちが少し湧いてきたので、ブログも再開してみることにした。

演奏動画を挟みながら、僕は今こんな風に生きています、という軽い近況報告のつもりで綴っていこうと思うので、よろしくお願いします。