chrysalisysのリハビリミュージック

好きな音楽について語ったり弾いたりします

音楽は誰かと一緒にやった方が断然楽しい

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phaさんがバンドを始めたということで注目していたエリーツがドロップした衝撃的名曲。なんだこの完成度の高さは。メンバーの皆さんが40代であり、Dragon Ashを引用しているところとか、世代すぎて突き刺さる。

僕も昔バンドを組んでいた時期があって、その頃はめちゃくちゃ楽しかった。週末にスタジオに入って練習して、その後近くのもつ鍋屋に行ってビールを流し込んだ。ライブはそんなに回数はしなかったけど、ライブハウスのステージの高揚感は何ものにも代え難いし、打ち上げで飲むビールは最高だった。

当時は若者らしく答えのない悩みを抱えながら生きていて、やり場のない衝動を音楽と酒にぶつけていたのだと思う。サラリーマンとして大半の時間を過ごしている自分は偽物で、音楽に向かっている時だけが本当の人生のように感じていた。働いている時の惨めな自分を忘れることができるくらい夢中になれるものがあったのは、幸運なことだったのだろう。バンド活動は人生の濁流の中で時折訪れる幸福な瞬間の一つだった。

今ではそんな衝動はすっかり失われてしまったのだけど、誰かと一緒に音楽をやることはずっと僕にとって特別なことであり続けている。できれば、またバンド活動をしたい。

でも、人と一緒に音楽をやることは、それなりに難しいことでもある。時間もお金も掛かるし、一緒にやるメンバー全員が楽しいと思える必要がある。ある程度の目的意識を共有した上で各メンバーが自走している状態でないと、グルーヴが生まれない。

で、楽しいと思えるかどうかはとどのつまり相性だったりするので、一度集まって合わせてみて「何か違う」となれば、もう次やろうというモチベーションが湧かないなんてことにもなる。まあ、そんな風に簡単にはいかないからこそ、楽しいと思えるメンバーと巡り会えたときは最高なのかもしれない。

そんな日がいつか訪れることを想いながら、一人でゲーム音楽を録音しては投稿している。それはそれで楽しい。