chrysalisysのリハビリミュージック

好きな音楽について語ったり弾いたりします

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お久しぶりの更新です。特にブログのネタがないので、自作曲と共に自分の人生について少し書いてみようと思います。20代前半の頃、僕はインターネットでMIDIflickという作曲ソフトに出会い、いくつかの曲を作りました。この曲はそのうちの1つです。

MIDIflickは本当に素晴らしいソフトで、五線譜を使わず音を並べる感覚で作曲ができるので、頭の中に流れている音楽を直感的に形にできたのです。さらに、このソフトを作って作曲した曲を投稿できるFlontDoorというサイトがあり、そこで僕のような素人でも曲を投稿したら感想をもらえたり、そのサイトで出会った人たちと合作して曲を作ったりしました。その頃のことはとても濃く甘く楽しかった記憶として残っています。

この曲はもともとchrysalis(さなぎ)という当時好きだったボサノヴァ調の曲だったのですが、FlontDoorで出会い、今でも親交のある遠いそらの雨さんがドラムをつけてタイトルも素敵にアレンジしてくれました。そうして雨さんとのユニット「雨中工房」名義のchrysalisysという曲が生まれたのです。僕はこの曲とタイトルがとても気に入って、以降ずっとハンドルネームに使わせてもらっています。

もう1曲、これは雨さんが同曲をさらにエレクトロにアレンジしてくれた、chrysalisythという曲です。聴きどころは後半のエレピソロ。雨さんはジャズの造詣があり、僕に素敵な曲やミュージシャンをたくさん教えてくれました。

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僕は大学を卒業して就職し、社会に適応するのに苦労していました。周囲にうまく馴染めなかったりして、行き場のない思いを音楽にぶつけていたように思います。いくつかの曲を作って、そのうちに、僕は自作曲を演奏するバンドを組みたくなりました。

僕は大学時代に軽音部に属していたことがあり、それはあまり馴染めずにすぐにやめちゃったのだけれど、幸運にもその頃に知り合ったメンバーを誘ってバンドを組むことができたのです。

とは言っても普通にサラリーマンだったのであまり練習はできませんでしたが、1〜2週間に1回、スタジオに入って練習し、ライブも何回かできました。平日仕事をやり過ごし、土日に音楽をやっているときだけ自分が生きている実感を得られているとまで思っていました。

これは当時組んでいた「さなぎスペクトル」というバンドでのライブ動画です。大昔のアカウントでパスワードも忘れてログインできなくなっちゃいました。

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その後子供が生まれてからはバンド活動する時間もほとんどなくなってしまい、30代はほとんど音楽から遠ざかったまま過ぎていきました。今ではなぜこんな曲ができたのか不思議に思うくらい、自作曲を作ることへの情熱みたいなものはすっかり失われてしまいました。

コロナの影響で在宅勤務が始まってからは、子供の頃好きだったゲームやJ-popの音楽を演奏する楽しみを知り、昔ほど肩肘張らずに音楽が楽しめるようになったと思います。ただ、やっぱり音楽は人と一緒にやるのが一番楽しいです。いつかまたバンドで演奏したいなと思いつつ、音楽へ思いを枯らさないように細々と好きな曲を演奏していきます。